スバル、WRC撤退。
これも一つの大きなニュースではありますが、始まりでしかありません。
スズキの電撃会見から、後を追うようにスバルの緊急記者会見が今日午後6時に開かれました。
撤退の理由はいくつかありますが、どれも分かっていることです。
結局、リーマン以降の世界不況のシワ寄せが日本に来ているのですから(それも意図的に)、この国の自動車産業が特に打撃を受けるのは必然だと言えます。
しかし、それら現在の状況というのは、うわべの問題でしか無いと思います。
というのも、今述べた問題は、この社会構造が正しいことを前提としたものだからです。
モータリゼーションが世界中に飛び火し始めてから100年。
その存在そのものへの疑問が叫ばれたことは無かったのだと思います。なにしろ、そういう考えが出来る人の意見は、世間一般に晒されるまえに隠されるものだからです。
結局、自動車社会は未来がある、という考え方自体が幻想なのだと思います。
私は自動車社会が無くなればよいと思っているクセに、モータースポーツは好きという大変複雑な(というか虫が良い)心境ですが、環境や平和には代えられません。
科学的に考えれば、ダメなものはダメなのです。地球は無限の世界では無いのですから。