WRC第2戦、ラリーノルウェーが終了しました。
勝者はまたしてもシトロエンのセバスチャン・ローブ。開幕2戦2勝です。
2位は悔しい悔しいフォードのミッコ・ヒルボネン、3位にラトバラが続きます。
地元のソルベルグ兄弟は、兄のヘニングが4位、型落ちマシン、クサラのペターが6位を獲得。
同じ型落ちマシンのシュコダ ファビアWRC(写真)を駆る、元スズキのP-G・アンダーソンはトップ6に入る好走を見せていましたが、トラブルによりリタイアに終わっています。
さて、今カレンダー唯一のスノーラリーであるノルウェーは、前述したローブとヒルボネンの一騎打ちと相成りました。 ローブは元々ターマックスペシャリストとして認知されてきたドライバーですが、最近は完全にサーフェスを選ばない完成されたドライビングを見せています。
スノーラリーと言えば、この極細スタッドタイヤ。接地面積を減らし、スタッドを打つことでグラベル並のグリップを得ることが出来るものです。 今年は、その細さがあまり見られなくなりました(写真は2007年)。
通常ターマックとグラベルで使用するホイールと幅が違うので、去年まで各チームはこの1戦だけのために細いホイールを購入していました。それがコスト削減の動きに反しているとの意見から、今年からすべてのラウンドで同幅のホイールを使用することに決定したのです。
新しい太くなったスタッドタイヤは、内圧が下がるため、テストを行ったドライバーによると「出走順がこれまでより重要になる」との意見がありました。
この配慮から、ヒルボネンがスローダウン、順位操作をしたのかは知りませんが、結局その作戦は、少なくともローブ相手に勝つことには役立たず、名誉を失うだけの結果となってしまいました。
スローダウンしたDay1終了時の二人の差は9.9秒。
そして、フィニッシュした時の差は9.8秒。
まぁ、私に言わせてもらえばこんなものに意味はありませんが。
だいたい、レギュレーションが悪いのは周知の事実です。
中盤までスローダウンし、相手に悪い路面を押し付けた方が勝利に近いルールなど、誰が面白がって観戦するのでしょうか。 FIAは改善を求められています。
確かに、それまでのレギュレーションの問題を解決しようとして考えられたものではありますが。
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